秩父病院ニュース
木蓮、桜、梅の引っ越し
平成25年11月30日、秩父病院のシンボルともいえる、木蓮、桜、梅の引っ越しを行いました。
知らない人も多いと思いますが、この3つの樹は、秩父病院にとって思い出深いものなのです。
今から16年前の1997年11月3日、秩父病院は110周年記念祝賀会を催しました。その時の記念誌の表紙には木蓮が載りました。この木蓮は、職員にとってつらいとき、悲しいときを共に味わい、秩父病院を見守ってきてくれました。
緩やかな坂を上り、正面には年老いた梅の木がありました。驚くほどの老木で、地方紙に掲載された事もあったほどです。毎年実をつけ、「あー今年も一所懸命生きてくれた」と励ましてくれる存在でした。
そして、緩やかな坂を上り切り、正面玄関向かって右側に、見事な桜の木がありました。3つの樹木の中で、一番若いこの桜は、入院患者さんにとっても、職員にとっても、春の訪れを教えてくれる存在で、4階まで届くその背丈で、職員食堂ではちょっとしたお花見気分も味わえました。
この樹木たちの必至の引っ越し劇がありました。古くなった旧秩父病院、柞の杜クリニックの建物解体作業が始まるためです。
どうにか新しい地に根付いて、再び患者さん、職員に希望と安らぎを与えてもらいたいです。
桜の根は、配水管を巻き込んだまま引っ越しです。
一番老木の梅の木。来年の春、花を咲かせてくれることを期待しています。
一番最後に引っ越しをした木蓮。
寒い中、木蓮・桜・梅、そして携わった造園の方たち、お疲れ様でした。