各種お問合せは|TEL.0494-53-1280 FAX.0494-24-9633|〒368-0046 埼玉県秩父市和泉町20番

花輪理事長の独り言

菜園紹介

当院のひまわり。ちょっとお疲れ気味。その正面にはとうもろこし。そして、写っていないけど、すいかもたくさん収穫できた。

DSC02213.JPG

病棟の中庭のひまわり。よくみると、太陽を見ているのではない!!いろいろな方向を向いてるぞ!おもしろい事になっている

DSC02217@@.JPG

ヘリポート周辺の百日草。今が花盛り。本当に長い間、咲いている。

DSC02204.JPG

DSC02206.JPG


清涼

当院の噴水・・・。 なかなかのものです。

DSC02208.JPG

DSC02209.JPG


研修医の先生が学会発表しました

2013(平成25)年6月29日土曜日、東京大学山上会館で開催された、第829回外科集談会において、埼玉医科大学国際医療センター初期研修医の細田隆介先生が、当院の症例を発表しました。演題名は「左鎖骨上窩リンパ節・脳転移を認めた大腸癌の1例」です。細田先生は3か月間、当院にて実に熱心に地域医療研修を行いました。彼にとっては初めての学会発表でしたが、堂々と落ち着いて発表できました。当院にとっては、研修医の発表は3人目であります。初期研修医の時点で、自ら症例をまとめ、文献を検索し、発表演題を完成させ、学会で発表するという一連の作業は、彼らの今後の医師としての成長に必ず役に立つと思っています。当院で研修する若い先生方には、今後も可能な限り、多くの学会に参加してもらいたいと考えています。

IMG_0916.JPG

DSC_1112.JPG


地域医療を担う医師の育成

『地域医療を担う医師を地域で育成したい』現在の私の夢です。私の医師人生の最終目標にしようと思っています。振り返ってみますと、幸いにも、当院は結果として地域医療を担う医師を育てて来ています。常勤医として当院に勤務した6名の先生方が、地域医療の実践を習得した後、新規に開業、あるいは医院を継承し、現在は秩父地域医療の中心的役割を担って頂いています。また、この二十数年来、埼玉医科大学等から常勤医20名、非常勤を合わせると40名を超える若い先生方が当院に派遣されており、生の地域医療を研鑽しつつ、当地の医療に貢献して頂いています。

 最近では、新医師臨床研修制度の発足以来、埼玉医科大学、日本医科大学系列の計5病院より、すでに40名を超す初期研修医が当院にて地域医療の研修を行っています。実は、彼らとの触れ合いを通じて、私自身、多くの事を学び、活性化され、改めて指導する喜び、冒頭の「夢」を再認識した訳です。

 とはいえ、夢を実現するためには、若い医師達に当院に来てもらわなくては始まりません。どうしたら彼らに来てもらえるか、真剣に考えています。当院で研修した初期研修医たちに「今後、何を根拠に研修病院を選びますか」と尋ねました。以下がその答えです。

 ○指導医がいること ○学会専門医の受験資格が取れる事 ○症例数が多いこと等、自身のキャリアアップへの要望が主体であり、○環境・余暇・余裕 ○給与 等でありました。

 これらを踏まえ、若い医師達に選ばれる病院を目指し、昨年末よりは、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器病学会の各専門医取得を視野に入れた、後期研修医の募集も始めました。現在、日本プライマリ・ケア連合学会の総合医(家庭医)の研修プログラムを準備中であります。

 今年4月より、内科に日本医科大学名誉教授の芝﨑保先生、外科に多くの学会の専門医・指導医の資格を持つ大野哲郎先生が着任し、指導体制はさらに充実しました。

 私の医師人生もそろそろリレーのバトンタッチゾーンに入り、必然的に後継者を育て、病院としても個人としても、次のランナーにバトンを渡さなければなりません。今後5年から10年間をその期間と据え、全力で地域医療を担う専門医、総合医を育成して行きたいと考えています。


当院に咲く花々

この時期、当院では色々な花が咲いています。もう咲き終わってしまったものもありますが、これから咲くのもまだまだあります。

DSC01991.JPG

DSC01998.JPG

DSC02000.JPG

DSC02003.JPG

DSC02004.JPG

DSC02008.JPG

DSC02013.JPG


総合医についての私見

総合医についての私の思うところは秩父病院だより2012年秋N038号に書いた。私の視点は、地域医療の現場から「地域に求められるお医者さん」を想定した結果、総合医に至った訳である。

最近の情報によると、厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」(座長:高久史麿・日本医学会会長)の第15回会議が1月18日に開催され、2013年度に専門医の認定等を行う第三者機関を設立し、新たな専門医制度は2017年度から開始するスケジュールが示され、この中で、基本領域専門医に『総合診療専門医』(仮称)が加えられるとのこととなった。現在、日本専門医制評価・認定機構の中で、内科、外科、小児科、救急医学、病院総合診療医、プライマリ・ケア連学会と日本医師会が一緒になったワーキンググループがプログラムを検討中とのことである。

 今までも、大学等に総合診療科はあったが、スタッフは各科の専門領域から集められた専門医で構成され、その役割は各専門科の集まりである大学病院等のシステムの中での、初期医療やトリアージの機能、あるいは複数の専門科にまたがる患者や境界領域の患者を、科として診ることがその役割であったように推察する。この中に個人の総合的能力がその専門性という概念は希薄なように思われる。あくまで組織のなかでの潤滑油的、コーディネーターの役割であると言えるのではなかろうか。そんな中にあって、私には一つの疑問があった。それは、「従来の総合診療科に入局した若い医師はどのような専門医の資格を習得できるのであろうか」ということである。今回の『総合診療科専門医』が認知されればその懸念はなくなることになる。このことは、初めて総合診療科のアイデンティティーが確立されることを意味する。

 さて、総合医という専門医が必要となった背景を考えてみる。一つには極端な専門医重視による弊害が再認識された結果であることは間違いない。当然、新臨床研修医制度もその反省から生まれたものと認識している。

さらに、最近の国の施策を散見すると、その根拠がはっきりと見えてくる。文部科学省、厚生労働省の施策に『地域の医師確保対策2012』というのがある。この概略を紹介したい。基本的な考え方として「地域医療の確保のためには、文科省、厚労省の密接な連携の下、医師養成の現状や高齢化社会の社会構造の変化を踏まえた取組が必要。このため、医師のキャリア形成という視点に基づき、医師の偏在解消の取組、医師が活躍し続けられる環境整備及び医療需要の変化に対応した人材育成を行うとともに、医学部定員の増を行う・・・」

 具体的には

卒後地域で活躍できるキャリア形成支援 、超高齢者社会への対応として、複数疾患を抱える患者への対応、要介護者への対応、生活を支援する視点が必要 と述べ、○地域枠等による医学部定員の増 ○地域間、診療科間の偏在緩和 ○総合診療やチーム医療、在宅医療に対する教育の充実 ○総合的な診療能力を有する医師の養成 ○地域医療への貢献と医師としてのキャリア形成の両立 (若手医師が地域医療に従事しつつ、専門医等を取得できるように考慮した魅力ある専門プログラムの構築) ○地域医療を担う意欲と能力を持った医師の養成と確保等を上げている。これらを総合的に考察すると、国は地域枠で育成された医師の卒後の専門科に総合診療専門医を据えているとも考えられる。私はそのことは決して悪い施策とは思わない。

 これらは正に『総合医』の必要性の根拠であり、時代の流れの中の必然の結果でもある。

 初めて、私の考えと厚労省の考えが一致したようで嬉しい限りである。

 一つだけ注文がある。総合医はそれでも得意分野を一つ以上持ち、同時にその学会の専門資格を取得すべきであると考える。それは人間の背骨のようなものであり、総合医という専門医として、自他ともに認める自信に繋がると考える。総合医は単科の専門医の上を行くものでなければならないと願うのである。

 昨今のアベノミクスにおける今後の医療政策も、高度先進医療の充実、輸出と並行して国民の安心安全確保の為、地域医療の重視という方向性を強化して行くことを願っている。


院内図書室に昔の器械を置きました

院内図書室に、昔の器械と点滴を置きました。

DSC02018.JPG

DSC02020@.JPG

DSC02021.JPG

これは昔の点滴。

今はゴミの軽減で、ソフトバックといって柔らかいものですが、昔はガラス瓶でした。

DSC02023.JPG

DSC02017.JPG


最近痛切に思うこと3 ~救急医療に思う~

最近、1次救急という言葉に疑問を持つようになった。というのは、夜間救急医療にあまりにも軽傷の患者が来院する状況は耐え難く思えてきたからである。いわゆる『コンビニ受診』である。秩父地域の救急体制は二次救急については夜間輪番体制を敷いており、当院を含む3病院が担当している。以前は8病院が参加していたが、近年急減してしまった。いずこも医師不足であるが、当院も例外ではなく、夜間当直医は1名、院長の私が待機当直の体制でどうにか輪番当番を維持している。休日については、昼間の時間帯は医師会の休日診療所と在宅当番の診療所が1次救急を担当しているが、夜間の救急は二次救急輪番病院が担当することになっており、当然1次より3次までの救急患者が来院する。

さて、1次、2次、3次救急とはなんであろうか。一般的な解釈では、

1次は入院の必要はない程度の軽症者に対する救急医療

2次は入院を要するような比較的重症患者に対する救急医療

3次は二次救急医療では手におえないでさらに高次の医療が必要な患者に対する医療である

以前私は、救急医療に1次も3次ない、ともかく緊急を要す患者を診る、治療するのが救急病院の努めである、と思っていたし、今でもできればそうありたいと願っている。

 しかし、最近は残念ながら、心変わりをせざるを得なくなった。

 はたして夜間の救急医療に1次なんてあるのだろうか、必要なのだろうか、と思うのである。

なぜ昼間の内に来なかったのと問うと 「忙しかったから」「昼間は混むから」こんな患者に限って、待たされたと文句を言う。これは問題外としても、明日の朝まで待てない1次救急の患者はいないはず。精神的不安で夜間の受診する患者の気持ちは分かるが、今二次救急の現場はそんな余裕はないのである。軽症者が大勢来れば、本来の二次救急病院の役割である、重症患者の治療がおろそかになる。3次医療機関に転院搬送しなければならないような患者がくれば、軽症患者には手が回らないのは当然である。当直医が救急車に同乗して行かなければならない場合も多い。

一方、秩父地域の救急体制に、平日夜間小児1次救急がある。平日の午後10時まで医師会や市立病院の先生方が、その名の通り小児の1次救急を担当して下さっている。ほとんどが熱性痙攣等の軽症患者、あるいは若い母親の心配、不安の為の来院であるが、小児疾患は急激に進行する疾患もあること等、小児特有な病態を考えると、私はこのシステムは大変意味のあるものと考えている。

さて、日本のように365日24時間、医者に診てもらえる国がほかにあるのだろうか。日本が世界に誇る国民皆保険、フリーアクセスではあるが、私は今や、『救急医療の現場を無視したサービス過剰状態』と言いたい。医療はサービス業と据える国や市民の感覚も納得が行かない。医療は社会保障であり救急医療は安全保障である。安全保障に1次救急の余地はない。「少しは我慢しなさい。もっと早く来なさい。朝まで待ちなさい」と言いたい。少なくとも、小児を除き、『夜間の1次救急』などと言う言葉は抹消してもらいたいと思うのである。

 


あの場所は今・・・

今年2月、荒川にハクチョウが飛来し、川流れ?していた場所は、今は新緑のきれいな環境になっています。

DSC01862.JPG


公園ばしから見た秩父病院

4月21日、すごく寒い。 4月なのに雪が降りました。

公園ばしから見た風景です。秩父病院と、うっすらと雪化粧した4月の山並みです。

DSC01849@@.JPG

 


161 ~ 170件 / 全181件

プロフィール
秩父病院理事長 花輪 峰夫

秩父病院理事長 花輪 峰夫

人と人との触れ合い医療を実践し、患者さんから信頼され、スタッフが気概を持って、地域に貢献できる病院を目指します。

記事カテゴリー
月別バックナンバー

PAGE TOP

秩父病院