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花輪理事長の独り言

新型コロナウイルス感染・第9報(2021年5月10日)

コロナ災害・戦争、ワクチン1000人接種プロジェクト

コロナ禍は、もはや地球規模災害です。あるいは、人類とコロナとの戦争といっても過言ではありません。しかしなから、日本では臨戦態勢とは程遠い感があります。

三度目の緊急事態宣言、蔓延防止法は発せられましたが、コロナ収束には、ほとんど役に立たないことがわかりました。

当院では、3月から医療従事者への先行接種を始めましたが、ワクチン不足で、2回の接種が終了するのは、7月3日の予定です。5月に入り、秩父にも、多量?の高齢者接種用のワクチンが揃いそうです。やっとチャンスが来ました。今こそ、ワクチンという武器でコロナと戦う時と思います。

当院では引き続き医療従事者への接種と並行して、高齢者への接種を行なっていきます。加えて、ワクチンが整い次第、6月の日曜日から、1日500人、3週後の日曜日よりは、1日1000人の接種を始める予定で準備中です。必ずやりとげるつもりです。これは私と秩父病院の意志であり、医療者のすべてが持つべき意識と思っています。

当院のチャレンジが全国の医療機関に広がることを願っています。

 

ところで、この戦略を実行するにあたり、あまりにも多くの障害があることを知りました。法律、規則、既成概念、縦割り制度、命令系統・責任体制・ワクチン接種システムの不備、リーダーシップの欠如、等々です。そして何より問題なのは、『なんでも遅いこと』です。これは致命傷になります。戦時には全くフィットしません。国民を含め、医療者、特に行政、医師会の意識改革、柔軟な思考が絶対に必要です。ワクチン接種が遅いほど状況は加速度的に悪化するでしょう。

 

「接種者がいない。場所がない」といいます。果たしてそうでしょうか?

「それは出来ない」そんなことはありません。「やるか、やらないか」です。戦争ですから「やるしかない」のです。

 

当院はすでに歯科医師に対しワクチン接種の研修を行っています。秩父郡市歯科医師会からは十数名の有志の先生方がワクチン接種への参加を表明して下さっています。

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今は、国をあげて、最大限のエネルギーをワクチン接種に傾注する時です。

今こそ我々日本人の資質が試されます。

 


プロフィール
秩父病院理事長 花輪 峰夫

秩父病院理事長 花輪 峰夫

人と人との触れ合い医療を実践し、患者さんから信頼され、スタッフが気概を持って、地域に貢献できる病院を目指します。

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