花輪理事長の独り言
大雪山旭岳で振り返る記憶と再出発
さぁ、ポストシーズンに向けて?
これは、大谷翔平のこと。
私は、治療で憔悴した筋肉と体力回復のため、武甲山に続いて、大雪山旭岳に、今度は一人で登りました。
何故、大雪山かと言うと、50年近く前、私は新雪・深雪にはまっていて、確か4月のまだ新雪がある旭岳の頂上から一人で滑った記憶があります。
記憶はかなり曖昧で、ハッキリと憶えているのは、転んで雪に埋もれ、20分位起き上がれず、硫黄の臭いがして来て、ヤバイ、死ぬかも知れないと思ったこと。スキーヤーは私だけ。もし骨折等のダメージを受けていたら、ダメだったでしょう。
どこから滑り始めたのか?本当に板を担いで、雪山を登ったのか?忘却の彼方でした。
私はハッキリさせたかった。あの頃は、立山も乗鞍も月山も鳥海山も、確かに、頂上から滑った。決して転ばなかった。
そんな訳で、過去を振り返り、心身共に、これからの生き方に自信を取り戻せるかも知れない、と思い、旭岳に登りました。
登りでは、外国人を含む多くの登山者に抜かれ、下りは何度も転びそうになりました。
『多分あの辺から滑り出したんだ』
『あの辺りで転んで、死にっパクれた、そう、この臭い』
正面右手の尾根の向こうの大斜面、転んだのは、斜度が緩やかになった斜面の終わり付近。
私は大雪山旭岳の山頂から確かに滑った。
来た甲斐があった。
さぁ、『私の医者としての最終章の仕事、最後までやり切るぞー』
更新時間 : 2024年10月04日