花輪理事長の独り言
NHKクローズアップ現代の取材を受けています。
現在、10月2日(水)放送予定のNHKクローズアップ現代の取材を受けています。
きっかけは、当院(秩父病院)が、来年度から夜間二次救急輪番を止めること等が、新聞や民放テレビ、SNSニース、医療専門サイト等に報道されたことでしょう。
背景に、全国的、慢性的な地方の医師不足があり、『医師の地域偏在•診療科偏在』が問題となっています。
私は、地方の医師不足は、救急医療どころか、地域医療そのものの崩壊に繋がると危惧しています。
取材に際し、私はNHKのディレクターの説明から、番組の趣旨、目的は、『地方の医師不足の現状を取材し、その原因と解決策に迫る』と理解しました。私にとって、願ってもないことてす。
私は、自身を含め、当病院の全てを見てもらう事に決めました。
何ヶ月も前より、時間、場所•場面、人、多くのエネルギーが費やされました。
これが、たったの25分に集約され放送されるのだそうです。彼らのプロ意識を垣間見ました。
私の言いたいこと、私どもの訴えの何パーセントが、この番組で伝わるかは、分かりません。主役か、ピエロ役かも分かりませんが、そんなことは、どうでも良いのです。
ただ、
○気概を持って精一杯、ギリギリの状況で地域医療を支えている医療者と病院があること
○地域医療は崩壊の危機にあること
これだけは、国民と厚労省、特に埼玉県当局に伝わって欲しいと思っています。
また、NHKの報道の効果は別としても
私どもの『埼玉県知事への要望•埼玉県医師育成奨学金の返済免除病院の変更』
これは、奨学金の返済免除は公的公立病院に勤務しないとダメである。つまり、公民病院間の差別•不平等規則への変更要望です。
私は、奨学金適応医師が実力とキャリアアップが出来る要件を提示し、これを満たせる病院であれば、民間病院の勤務でも『可能』となるよう、要望しています。
これは、死んでも譲れません。
何故なら、この『埼玉県の決まり事』は、私の医者人生を全否定されているのに等しいからです。
森村誠一 流に言えば、『自分の証明』です。