花輪理事長の独り言
久しぶりに刺激を受けました
昨年の暮れ、埼玉医科大学国際医療センター・消化器病センター長の山口茂樹教授に当院にて腹腔鏡下手術を執刀して頂きました。一言でいって、スマートできれいな手術でありました。
45年外科医をやっていますが、新しい発見はあるものです。私は何時も若い先生達に「手術は層を意識することが大事」と言っています。しかし、今更ながらそのことの大切さを気付かせて頂きました。恥ずかしながら、後腹膜に固定された大腸にも腸間膜の層があることなど意識したことがありませんでした。素晴らしい手技、大胆さと繊細さ、緩急のバランス、助手への指示や手術全体の流れのコントロール、正にダイレクトに解説付きでご指導頂きました。両手に持った鉗子とハーモニックに運動神経と知覚神経が通じていることが良く分かりました。正に手術であります。また、鏡視下手術のメリットを開腹手術にも生かせることを知り、大変勉強になりました。その後の私の手術は少しスマートになったかも知れないと思っています。
更新時間 : 2017年01月30日