花輪理事長の独り言
花輪理事長の独り言(第15報)
今年、3月に医者としての仕事を辞めてからの今日までの9ヵ月、初めての『自由時間』に戸惑いながら様々な思いに囚われながら過ごしてきました。ルーティーンから解放され、患者さんの容態に自分の感情の100%が左右されて来た現実から解き放たれ、自ら望んだ環境を手に入れました。東海道を歩き、努めてコロナに挑戦し、かつ無視し、クルージングも釣りも、旅行も、以前より何故か、義務の様にやって来たかも知れません。
しかし、まだ手術をやらない自分を認められないでいます。何故、早く見つけさえすれば、ほとんど死なないはずの癌で、こんなにも多くの人が死ぬのか、何でコロナなんぞに人の心は萎えるのか。なぜ自分にウクライナに救急外科医として行く勇気がないのか?
75歳にもなって、自分も世間も見えません。
新鮮ではありましたが、何故か割り切れない一年でした。
多くの方達と知り合い、お世話になり助けられた一年でもありました。
ありがとうございました。
『進行がんの撲滅』来年は『がん死の撲滅』にタイトルを変更し、頑張ってみたいと思っています。
更新時間 : 2023年01月04日