花輪理事長の独り言
花輪理事長の独り言(第九報)
今後の私の仕事の一つ『地域医療現場から埼玉県への提言』について報告します。
2022年11月25日
埼玉県知事および埼玉県議会議長に42医療機関の賛同書を添えて、以下の要望を行いました。
同席者は要望にご理解、支援いただいている6名の県会議員様、賛同者を代表して本庄市児玉郡医師会長の鈴木和喜先生、埼玉県医師会副会長の丸木雄一先生と私の9名です。
埼玉県の地域医療における医師確保政策についての要望
『埼玉県医師育成奨学金制度』における返済免除指定病院の要件変更について
埼玉県の医師確保対策である医師育成奨学金制度における奨学金免除要件は、医師免除取得後、埼玉県内の医師不足地域の公的公立病院での9年間の勤務と定められておりますが、本要件の変更を要望致します。
要望内容
1.民間病院においても下記の内、一項でも満たせば「奨学金免除指定病院」とすること
①協力型臨床研修病院であること
②日本専門医機構が指定する19領域の関 連病院又は協力病院であること
③救急告示病院であること
④一定数以上の分娩実施施設(診療所を含む、知事が指定した施設)であること
⑤その他、知事が指定した病院であること
※上記要件を満たさなくなった場合は指定解除とすること
※随時見直しを行うこと
2.特定地域について
特定地域は、将来的には、生活圏、医療機能分担等を配慮し決定すること
要望理由
①民間病院においても不採算医療と言える地域の救急医療や若手医師教育等、中核的機能を担っている病院もあるため
②奨学金対象者の地域医療の実践とその後の地域定着には、モチベーションが極めて重要であり、指導体制と専門医の取得等に十分配慮する必要がある。彼らにとって選択できる、魅力ある医療機関が少しでも多いことが望まれるため
③医師の地域偏在・診療科偏在の解消には様々な要因を検討する必要があり、本奨学金制度も地域の実情に即した施策が必須であるため
地域医療においても、公民間の役割分担は必要であるが、現状を直視した時、地域医療を守る上で、公民の差別は決してあってはならないと考えます。
以上
本要望に、ご賛同頂いた方々の賛同書を添えて提出致します。
埼玉県の地域医療を守る会
代表 花輪 峰夫