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花輪理事長の独り言

新型コロナウイルス感染・第15報(2021年8月18日予定であったが、本日9月4日アップ)

コロナ対策を振り返って感じた事

2020年2月より当地でも始まったコロナ禍は1年半を経過した現在、日本は第5波に見舞われ、感染者が大幅に増え、感染者の入院治療もままならず、自宅療養者が急増しています。

私は、2021年5月10日(第9報)のこのブログに

『コロナ禍は緊急事態を過ぎもはや地球規模の災害です。コロナとの戦争といっても良いでしょう。しかし、日本では臨戦態勢とは程遠い状態』と指摘しました。三度目のより広域の緊急事態宣言、蔓延防止法は発せられましたが、いまだ、政治家や行政の意識は変わっていない様です。この結果、国民の意識も大きく二つに分かれるように思います。「ただ怖がり自粛・自粛」と「無知・無関心・他人事」です。自由主義国家の日本では強制的な施策は出来ないことは喜ばしいことです。しかし、コロナとの戦争なのですから、国民の意識も変わらなければいけません。

最近、やっと、テレビ等の専門家やコメンテーター、政治家の言葉に「災害級」という表現が現れ、ついに今はコロナ禍の現状を「災害」「有事」と言い出しました。「やっとわかったか?」と私は思います。

私はそうなった原因を独断と偏見は承知で推測してみたいと思います。

1,国民、市民、医療従事者等すべての人の危機意識の欠如。

2,新型コロナウイルス感染症に対する、正確な認識の欠如

3,マスコミの市民の動揺をあおる報道・世界の正確な情報の欠如・情報量の偏り

4,無知と利己主義、他力本願

5,国家、地方行政システムの不備・対応の遅さ・縦割り・前例主義・リーダーの欠如

6,行政、医師会、保健所、現場医療機関等のコミュニケーションと協議の欠如

7,非常時(有事)ということを忘れた、度を過ぎた個人情報保護と自由という言葉の履き違え、おかしな平等意識

言い出せば切りがないので、より具体的な私が痛切に感じていることを列記します

①    私は、唯一ワクチン接種がコロナに対するきわめて有効な手段、つまり感染と重症化を防ぐ唯一の方法と考えています。しかし、マスコミは、副反応等のマイナス面を話題にし、接種を控える風潮を助長しているように思えてなりません。

②    若者にワクチン接種を希望しない人が多いことから、ワクチンの安全性のメリットを示し、逆に、感染後に後遺症が残るという脅かし、さらに、接種したら何かしらの、「ご褒美」を挙げるという。メリットと脅かしはまだ、良しとして、「ご褒美」は開いた口がふさがらない。これでは、日本人としての資質、品位が疑われる醜態である。「他人の為、家族の為、仲間の為にワクチンを打つのではないのか」情けない。

③    新型コロナ感染症の疾病としての怖さ

正直、まだ私にもわかりません。しかし、私どもが常日遭遇している疾患、がんや心筋梗塞、脳卒中等と比べると、命に直結するという意味ではそれ以上に恐ろしい病気とは思えません。

新型コロナウイルス感染症は早期に対処すればまず死ぬことは無いと思っています。

今のところ、決め手はワクチンしかないと考えています

 


プロフィール
秩父病院理事長 花輪 峰夫

秩父病院理事長 花輪 峰夫

人と人との触れ合い医療を実践し、患者さんから信頼され、スタッフが気概を持って、地域に貢献できる病院を目指します。

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