秩父病院 研修の感想

2018年9月~10月

秩父病院では2か月間研修させていただきました。花輪先生はじめ、山田先生、大野先生、守先生、秩父病院のスタッフ皆様には暖かく熱心に指導していただき、感謝しきれない思いです。 秩父病院は秩父地域の中核を担う病院であり、2か月間科を問わず様々な患者さんを診ることが出来ました。

外来から救急車の初療まで様々な重症度の患者さんを診ることが出来たのは非常に勉強になりました。問診、診察に始まり、自分で考え必要な検査を行い、その後の治療方針を決めるのは初めての経験であり、指導医の先生方が暖かく見守る中ゆっくりと時間をかけて患者さんと関わるのは貴重な経験となりました。

また、内視鏡は毎日行われており見学中も熱心に指導していただきました。はじめはどこを内視しているのかもわからない状態から、最終的には自力で最初から最後の結果説明までさせていただいたときは感動しました。また、スタッフの皆さんの協力のもと研修医同士で内視鏡検査をしあったのは楽しく、また内視される側の気持ちがわかる良い経験となりました。

こちらでお世話になる前から消化器外科に進路を決めていたこともあり、非常にたくさんの手術に入らせていただきました。開腹手術をたくさん経験できたことは外科医を目指すものとして非常に嬉しかったです。“アッペに始まりアッペに終わる”、最初に花輪先生がおっしゃっていたことですが、この二ヶ月で様々な虫垂炎を見ていくうちにその奥深さに感銘を受けました。個人的にはヘルニアの手術がたくさんあり、その解剖の難しさ、面白さを知ることが出来たのは良かったと思っております。

また、花輪先生と研修医2人で行ったS状結腸癌の手術は一生忘れません。この2か月を通し、改めて外科医として今後頑張っていきたいと強く思うようになりました。

また、病院の方針として“救急車を断らない”のは地域の中核病院として非常に大切であり、また医療スタッフの皆さんが一人一人地域を担うという想いを胸に働いているのを感じました。どんな患者さんが来たとしても、全力で救命、治療にあたる皆さんの姿を見ていると、これこそが医の原点であり、地域の医療を支えているのだと痛感いたしました。

長々と稚拙な文章を書いてしまいましたが、秩父病院の皆さん本当にありがとうございました。ここで学んだことを胸に、今後先生方のような地域を担えるような医師になり、いずれ秩父病院に少しでも貢献できたらと思います。 全力で頑張っていきます。ありがとうございました。