初期研修医・専攻医並びに専修医の先生方へ
麻酔標榜医を目指す先生方へ
1.初期研修の先生方へ
当院は平成17年から平成31年3月現在まで、すでに156名の研修医を受け入れております。
以下の病院の研修医制度臨床研修協力施設となっております。(9施設)
埼玉医科大学病院 |
埼玉医科大学国際医療センター |
埼玉医科大学総合医療センター |
日本医科大学附属病院 |
日本医科大学千葉北総病院 |
日本医科大学武蔵小杉病院 |
日本医科大学多摩永山病院 |
深谷赤十字病院 |
公立館林厚生病院 |
更に、当地域で研修医を受け入れている施設間で協定を結び、お互いの医療内容を補填する目的で独自な研修も行っています。
「協定に参加している施設(秩父市立病院、国保町立小鹿野中央病院、秩父病院)」
研修医が所属する基幹病院の研修プログラムの中で当院が受け持っているのは地域医療研修です。
当院で研修医を受け入れるにあたり重視している点は、基幹病院が定めた地域医療研修の到達目標の達成は勿論のこと、
地域に根ざした医療を身を持って体験してもらうことであります。
当院は地域医療の中での中核二次救急病院としての役割も担っており、急性、慢性疾患の別なく、あらゆる分野の患者さんが来院します。 また、地理的条件や医療環境上、地域完結の医療が求められると同時に、大学病院等への紹介や転院を適確に行わなければなりません。 地域医療ならではの幅広い診療と臨機応変の的確な判断が求められます。 全ての診療の場で、それぞれの学会専門医・指導医の資格を持つベテラン医師が情熱をもって指導に当たります。 病院スタッフとの身近な関わりと薬剤師、技師等、全ての他職種専門従事者よりの指導も当院での重要な研修の一つであります。
医療は日々進化し、臨床の場での診療も細分化し、より深い専門的な医療が必要となっています。 一方で縦割り診療や偏った診療の弊害も指摘されており、最近では総合的な診療科の必要性が叫ばれています。 なぜなら、医療とは臓器や病気を診るものでなく、全身と人を診るものであるからです。
当院での研修の特徴は、臨床医として基本的に必要である広範囲で総合的な修練ができることと考えています。 大学では経験できない研修、地域医療の現場を肌で感じてもらうことのできる研修を心がけています。 加えて当院の研修は院内のみに留まりません。医師会の症例検討会や勉強会・講演会・懇親会への参加により、他医療機関のベテラン開業医の先生方とも触れ合うことができます。
研修医の学会発表も積極的に行なっています。現在まで様々な学会に多くの発表を行なっています。 医師人生の初期段階にいる研修医の先生方にとって、当院での地域医療研修は、皆さんが今後の長い医師人生の進路を決める上で重要な判断材料となるでしょう。 また、医療の全体像を知る上で、地域医療を少しでも知ることは、臨床医としての義務でもあり、自己の成長に不可欠なことであります。 当院の地域医療研修では、ありのままの地域医療の姿を総てお見せします。 病院とは多くの職種と人材で成り立っていることを実感できるでしょう。現場のスタッフと一体となって患者さんと触れ合って下さい。
初期臨床研修協力施設 地域医療研修プログラム
外来診療 | 初診患者さんの予診 担当医のマンツーマンの指導による診察 |
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病棟診療 | 主治医の指導のもと担当制による診療 |
手術 | 消化器外科を中心に他分野の総ての手術に参加 |
麻酔 | 腰椎麻酔 全身麻酔(気管内挿管)の基本操作、手技の習得 |
内視鏡 | 上部内視鏡検査の基本手技の習得 |
手技 | CV挿入 CPR 緊急血管確保 胸腔、腹腔穿刺 指導医の管理下に、あらゆる医療行為への参加 |
夜間二次救急当番 | 救急担当医の指導の下、副直医として参加 |
その他 | 救急車での患者転送、人間ドッグの問診、診察、予防接種、週に1回開かれるドクターミーティングおよびスタッフ合同カンファレンスへの参加、 院内スタッフとの交流、常勤医師のみならず多くの非常勤医師からの指導、医師会の主催する症例検討会・講演会・懇親会への参加、学会発表 初診から手術・指示を含む入院治療、退院までの流れを担当医として経験できます。 |
以下に過去に当院にて研修した初期研修医の実績、アンケート結果、感想文を紹介します。
研修医の先生方の所属大学は埼玉医科大学病院・同国際医療センター、日本医科大学付属病院等です。初期研修医の実績、アンケート結果、感想文
2.専攻医の先生方へ
当院の研修プログラムの目指すものは「広い視野を持った専門医の育成」であります。
昨年度(平成30年)より新専門医制度が開始されました。3年間の専門研修のカリキュラムの中で、地域病院での研修も必須となり、 改めて当院の様な地域医療を実践している病院の使命を再認識すると同時に重く受け止めています。
当院はこの新専門医制度の元、下記の施設・専門科の連携協力施設となっています。専門医制度に於ける連携施設一覧(4診療科13施設)
(1)外科専門医(4施設) |
①埼玉医科大学 |
②埼玉医科大学総合医療センター |
③日本医科大学 |
④群馬大学医学部 外科 |
(2)救急専門医(2施設) 特別連携施設 |
①埼玉医科大学国際医療センター |
②埼玉医科大学総合医療センター |
(3)内科専門医(3施設) |
①埼玉医科大学 |
②埼玉医科大学国際医療センター |
③埼玉医科大学総合医療センター |
(4)総合診療専門医(4施設) |
①秩父市立病院 |
②日本医科大学 |
③埼玉医科大学 |
④関越病院 |
3.専修医の先生方へ
このことは、とりも直さず、「広い視野を持った専門医」の必要性を迫られるものであり、同時に当院の目指す医師の育成のための環境が整っているといえます。当院で研鑽できる専門科・領域と指導陣を以下に示します。
当院独自で取得可能な専門医(サブスペシャリティ領域)
- 日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設
- 日本消化器病学会専門医認定施設
その他の領域
- 日本プライマリ・ケア連合学会認定施設
- 人間ドッグ学会 人間ドック専門医指導施設
関連施設
- 日本外科学会外科専門制度関連施設
4.麻酔標榜医を目指す先生方へ
5.当院における研修内容の特徴
外科系
- 基本的手技の習得。ex.状況と組織に適した糸結び、コッヘル、ペアンの使い方に始まり、開腹手術や手縫い吻合の習得
- 小児外科手術(幼小児のアッペ、ヘルニア手術)
- 形成外科手術(皮膚腫瘍・植皮等)
- 肛門外科手術(内外痔核・脱肛・痔瘻等)
- 炎症性疾患に対する開腹手術(急性胆嚢炎・急性虫垂炎・腹腔内膿瘍等)
- 外傷を含む緊急手術(消化管穿孔・臓器破裂・大出血等)
- 上部・下部消化管内視鏡検査と処置
- X線透視下での検査・手技、鎖骨下静脈よりのCVカテ挿入とポートの作成
腹腔鏡下手術か開腹手術かを、症例ごとに充分に検討して行っています。
内科系
地域医療の特徴を捉え、総合内科を主体とした幅広い分野を研修し、同時に当院の得意分野である消化器疾患ではより専門的な研修を行います。
一般内科・家庭医の育成総合内科専門医に加え、プライマリ・ケア連合学会、人間ドック学会の指導医がおり指導体制は充実しています。週1回程度外来を担当し、高齢者の複合疾患などを経験し、入院が必要な場合は、そのまま主担当医となります。退院まで経時的に関わることで疾患だけでなく患者さんへの社会的背景なども経験できます。 当院は救急告示病院で、休日、夜間二次救急当番日には小児から高齢者まで様々な内科系救急疾患が来院しますので当直医として経験実践できます。
当院には健診センターが併設されており、健診、予防医療について研修できます。 当院では、外科、内科の垣根が低く、消化器疾患の緊急手術等が経験可能です。 大病院では経験できない地域病院ならではの研修が可能です。麻酔
麻酔標榜医取得のための症例を積むことが可能です。