初期研修医

2014年11月1日~11月30日

秩父病院での研修を終えて

1ヶ月間大変お世話になりました。宿舎・朝から晩までの食事を用意してくださり、快適な研修生活を送ることができました。初日から救急当直をさせて頂き、また、11月は研修医が1人であるため、全救急当直を担当させて頂き、少々大変ではありましたが、良い経験となりました。大学病院での救急当直とは異なり、内科・外科を問わず、また、小児科の対応もするということで驚き、自身にこなせるかどうか不安はありましたが、当直を共にした上級医の先生のおかげもあり、何とか乗り越えることができました。近年、総合診療のできる医師の育成が叫ばれておりますが、大きな病院で研修をしておりますと、どうしても各科の専門分野に囚われ、総合力を磨くという観点で考えると必ずしも十分な研修を収めることができない、と感じることがありました。私自身は四国地方の高知県出身であり、父は高知県内で内科の医師として働いておりますが、父は医師となって早い段階から地域医療の医師として従事しており、例を挙げると蜂刺症、マムシ咬症、顎関節症等々、内科疾患に限らず、幅広い疾患を診ていたようです。私が若輩の頃にそういった話を聞いて医者と言えば何でも診ることができるものだ、というイメージがありました。しかし実際に研修医となって大学病院で働いていると、基本的には各科の病棟業務が主体で、果たして昔イメージしたような医師像に私はなれるのか、といった思いが頭の片隅にありましたが、今回の研修では様々な疾患を診ることができたため、そういった点では大変満ち足りた研修となりました。

11月は手術症例が多く、ほとんどの手術に立ち会わせていただくことができました。元々内科志望であり、外科をほとんど研修していない身でありましたが、手術の素晴らしさを認識し、循環器内科の道を進むことを10月に決めたばかりでしたが、その気持ちが少し揺らぐ程でした。院長先生が秩父病院で研修する初期研修医に対して「内科認定医を取得し、その後に外科専門医を取得しなさい、と言っているがまだ実行した者はいない。」とおっしゃっておられたことが印象に残っております。基本的には内科・外科かを決め、そして細分化された各科の専門分野を決め、その専門性を深めた上で他の分野もカバーできるのがこれからの総合診療医の在り方ではないだろうか、と考えておりましたが、内科・外科の壁も超えて診療を行えるようになる、という考え方は目から鱗でした。今、地域医療で必要とされているのはそのような医師なのかもしれません。秩父病院で研修を積めば、地域 医療で必要とされる医師になれることは間違いないだろう、と感じました。1ヶ月の研修期 間はあっという間であり、今となっては大変名残惜しいばかりで、もう1ヶ月あればいいのに、と今では思っています。夜は時間がある時には先生方に飲みにも連れて行ってくださり、とても楽しい時間を過ごすことができました。忘れられぬ思い出です。1ヶ月間本当にありがとうございました。