初期および後期研修医の先生方へ
当院は平成24年12月より、後期研修医の募集を開始しました。
初期研修の先生方へ

当院は以下の病院の研修医制度臨床研修協力施設となっています。
埼玉医科大学病院・同国際医療センター、同総合医療センター、日本医科大学付属病院・同千葉北総病院・同武蔵小杉病院。
地域医療の研修のため、平成17年より、平成27年12月現在まで、すでに70名の研修医の先生方が当院で研修をうけています。当院は地域医療の中での中核二次救急病院としての役割も担っており、専門性をもった診療科や急性、慢性疾患の別なく、あらゆる分野の患者さんが来院します。また、地理的条件や医療環境上、地域完結の医療が求められると同時に、大学病院等への紹介や転院を適確に行わなければなりません。したがって、当院での研修の特徴は、臨床医として基本的に必要である広範囲で総合的な修練ができることです。
初期研修医の先生方にとって地域医療の研修は、皆さんが今後の長い医師人生の進路を決める上で重要な判断材料となるでしょう。医学の進歩に従い、医療はより広くより深く、日々膨張を続けています。臨床の場でも診療は細分化し、より深い専門的な医療が必要となっています。一方で縦割り診療や偏った診療の弊害も指摘されており、最近では総合的な診療科の必要性が叫ばれています。「分化と統合」「学問と実践」医療に限らず、すべての分野で必須のことであります。

なぜなら、医療とは疾患を診るにあらず、人を診るものであるからです。
医学を基盤とした医療の全体像を知る上で、医師人生の初期の段階で地域医療を少しでも知ることは、臨床医としての義務でもあり、自己の成長に不可欠なことであります。
当院の地域医療研修では、ありのままの地域医療の姿を総てお見せします。
そして現場のスタッフと一体となって患者さんと触れ合って下さい。
初期臨床研修協力施設 地域医療研修プログラム
外来診療 | 初診患者さんの予診 担当医のマンツーマンの指導による診察 |
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病棟診療 | 主治医の指導のもと担当制による診療 |
手術 | 総ての手術に第1あるいは第2助手として参加。外科志望者には症例により術者を任せることもある |
麻酔 | 腰椎麻酔 全身麻酔(気管内挿管)2か月の研修であれば手術麻酔はほぼマスターできる |
内視鏡 | 2か月の研修であれば上部消化管はほぼマスターできる |
手技 | CV挿入(鎖骨下静脈を含む) CPR 緊急血管確保 胸腔、腹腔穿刺 指導医の管理下に、あらゆる医療行為への参加 |
夜間二次救急当番 | 救急担当医の指導の下、副直医として診療します |
その他 | 救急車での患者転送、人間ドッグの問診、診察、予防接種、学校検診、週に1回開かれるドクターミーティングおよびスタッフ合同カンファレンスへの参加、院内スタッフとの交流、常勤医師のみならず多くの非常勤専門性をもった診療科医師からの指導、医師会の主催する症例検討会・講演会・懇親会への参加、学会発表 |
以下に過去に当院にて研修した初期研修医の実績、アンケート結果、感想文を紹介します。
研修医の先生方の所属大学は埼玉医科大学病院・同国際医療センター、日本医科大学付属病院です。
初期研修医の実績、アンケート結果、感想文
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初期研修医
【研修期間:2015年11月1日~11月30日】
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初期研修医
【研修期間:2015年10月1日~10月31日】
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初期研修医
【研修期間:2015年10月1日~10月31日】
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初期研修医
【研修期間:2015年7月1日~7月31日】
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初期研修医
【研修期間:2015年6月1日~6月30日】
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初期研修医
【研修期間:2015年2月1日~2月28日】
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初期研修医
【研修期間:2015年1月4日~2月28日】
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初期研修医
【研修期間:14年12月1日~15年1月3日】
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初期研修医
【研修期間:2014年12月1日~12月27日】
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初期研修医
【研修期間:2014年11月1日~11月30日】
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初期研修医
【研修期間:2014年10月1日~10月31日】
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初期研修医
【研修期間:2014年9月1日~10月31日】
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初期研修医
【研修期間:2014年9月1日~9月30日】
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初期研修医
【研修期間:2014年8月1日~9月30日】
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初期研修医
【研修期間:2014年4月1日~5月31日】
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初期研修医
【研修期間:2012年11月5日~11月30日】
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初期研修医
【研修期間:2012年10月1日~11月30日】
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初期研修医
【研修期間:2012年9月3日~9月29日】
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初期研修医
【研修期間:2012年8月1日~9月30日】
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初期研修医
【研修期間:2012年10月1日~10月31日】
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初期研修医
【研修期間:2007年5月7日~5月31日】
後期研修(専修医)の先生方へ・後期研修医募集(常勤医師募集≫)

「地域医療に役に立つ医師」の育成であります。
当院ではこのことをコンセプトに「総合医」の育成に力を入れています。あまりにも専門性をもった診療科された大学病院で育成された医師は地域医療には適しません。
しかし、当院の目指す総合医は、決して専門性のない医者のことではなく、得意分野を持ち、できれば複数の学会専門医の取得も必要であると考えています。
その上で、科別、臓器別、あるいは慢性期、急性期にとらわれず、できうる限り「広く深く」、あくまで総合的、継続的、全人的な医療ができる医師であります。 当院は創立125年になりますが、一貫して地域の急性期の医療を担って来ました。地域の中核的病院として、診療所の先生方よりの紹介も多く、二次救急病院でもあり、あらゆる分野の患者さんが来院します。

地域での実践でこそ「本当の総合医」が育つと信じています。当院はそんな医療環境と指導体制を備えていると自負しております。
当院で以下の学会専門医に必要なキャリアや受験資格を取得できます。
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日本消化器内視鏡学会専門医
常勤指導医1名、専門医1名、非常勤専門医2名の体制で、内視鏡専用室2室、上部、下部、十二指腸、胆道、気管支内視鏡を備えています。 平成23年度より、スタッフ基準、設備・施設基準、症例数とも日本消化器内視鏡学会の学会基準を満たし、学会指導施設として認可されています。 ( スタッフ紹介≫ ) -
日本外科学会外科専門医・日本消化器外科学会専門医
常勤指導医1名、専門医2名、その他1名の計4名の常勤外科スタッフと、非常勤専門医1名、認定医3名で外科診療に当たっています。埼玉医科大学病院外科および同大学国際医療センターの、日本外科学会および日本消化器外科学会の専門医制度指定修練関連施設となっております。消化器外科に限らず外傷から呼吸器、脳、腎臓まで、外部の専門医師の招聘やオープンシステム、開放病床の活用により可能な限り広い分野に対処しています。
( 医療連携≫ )( 手術統計≫ ) -
日本消化器病学会専門医
常勤専門医1名、非常勤専門医1名がおり、埼玉医科大学消化器内科の日本消化器病学会認定関連施設となっています。
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日本プライマリ・ケア連合学会
指導医4名がおり、後期研修プログラムとしてプログラム名【民間二次救急・開放型病院が地域ぐるみで行う、家庭医養成後期研修プログラム】が平成25年11月に学会認定されました。
認定期間:【平成26年4月1日より平成31年3月31日】
(プログラム詳細は現在web用に準備中)
プログラムを充実させ一人でも多くの後期研修医が当院に来てくれる様、 引き続き努力してまいります。
日本プライマリ・ケア連合学会認定書、及び後期研修プログラム
後期研修臨床プログラム
消化器内科研修は、現在のところ日本消化器内視鏡学会および日本消化器病学会専門医取得を視野にいれたプログラムですが、平成25年度よりは、加えて、日本肝臓学会専門医、日本プライマリ・ケア連合学会専門医の取得も視野に入れたプログラムを実施予定であります。
複数の学会の専門医の資格を大学病院でなく、地域医療を実践する地方の小病院で、可能な限り短期間で取得することを目標に、病院が一丸となって取り組んでまいります。
外科後期研修臨床プログラム (研修期間3年)

(*秩父病院だより38号、39号)
以下具体的な研修内容を下記に示します。
1年次 | |
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病棟診療 | 主治医の指導のもと担当制による診療 |
手術 |
虫垂切除、鼠径ヘルニア、開腹胆のう切除、腹腔鏡下胆のう切除、イレウス、肛門疾患(内・外痔核、痔ろう)、下肢静脈瘤、皮膚腫瘤等の術者大腿骨頸部骨折に対する骨頭置換術、TKA等の整形外科手術の第1助手
硬膜下血腫に対するドレナージ術の第1助手
形成外科手術の第1助手
乳がんを含む乳腺外科手術の第1助手 当院は開放型病院であり、オープンシステムを実践していて、診療所の各専門医の先生方に整形外科、脳外科、乳腺外科等の手術を行って頂いております。 |
麻酔 | 腰椎麻酔 硬膜外麻酔 全身麻酔(気管内挿管) |
検査 | 上部内視鏡 超音波(腹部、心臓、血管、乳腺) |
手技 | CVカテ挿入 胸腔、腹腔穿刺およびドレーン挿入 |
画像診断 |
単純X線検査(胸部、腹部、骨等) 造影X線検査(上部下部消化管、DIC、DIP等) CT検査 超音波等の読影を修練します。 読影は日本放射線学会専門医で元日本医科大学放射線科助教授、読影のスペシャリストである佐藤雅史先生と同先生の主宰するグループ(MS chest)に依頼しています。 末端のモニターが各先生方の読影室に直結していますので、緊急の読影依頼や同じ画像を見ながら指導を受けることができます。 |
外来診療 | 初診患者の予診 外来担当医とのマンツーマン指導による診察 |
病棟診療 | 主治医の指導のもと、共同受け持ち制 |
夜間二次救急当番 | 当直医の指導の下、副直医として診療に加わります |
人間ドッグ | 問診 診察 |
その他 | 初期研修医の指導 埼玉県外科集団会または埼玉県医学会総会への発表と演題論文の作成 |
2年次 | |
手術 | 胃がん手術 結腸がん手術 その他消化器がん手術の術者 消化管穿孔等緊急開腹手術の術者 |
麻酔 | 全身麻酔(マスク)、神経ブロック(星状神経、三斜神経、肋間神経等)ペインクリニックとしてのトリガーポイントブロック |
検査 | 大腸内視鏡 血管造影 ERCP |
手技 | EVL EIS EST PTCD PTGBD |
外来診療 | 外科外来診察を週に2回担当 |
病棟診療 | 主治医として診療 |
人間ドック | 肛門診 乳房触診 |
夜間二次救急当番 | 週に1回担当医として夜間救急を担当します |
その他 | 後輩後期研修医の指導 全身化学療法の習得 外科系学会への演題発表および論文投稿 |
3年次 | |
手術 | 直腸がんに対する低位前方切除術 食道がん手術 膵頭十二指腸切除術の第1助手または術者 3年次の内、6か月間は埼玉医科大学病院および同国際医療センターにて心臓、胸部外科の研修 |
手技 | 大腸ポリペクトミー EMR 胆管ステント その止血等の内視鏡的手技 |
外来診療 | 外科外来あるいは総合的な診療科外来を週2回担当 |
病棟診療 | チーフレジデントとして病棟業務を統括 |
その他 | 症例検討会、カンファレンス、学会活動の立案実行 (週1日 研究日があります) |
消化器内科後期研修プログラム(研修期間3年)
1年次 | |
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検査 |
上部消化管内視鏡 約100例 下部消化管内視鏡 約50例 胃透視、注腸 約100例 腹部超音波 約100例 その他治療内視鏡などの補助 |
画像診断 |
単純X線検査(胸部、腹部、骨等)造影X線検査(上部下部消化管、DIC、DIP等) CT検査 超音波等の読影を修練します。
当院は放射線科専門医で、日本医科大学放射線科助教授であった、読影のスペシャリストである佐藤雅史先生の主宰する読影グループ(MS chest)に読影を依頼しています。末端のモニターが各先生方の読影室に直結していますので、緊急の読影依頼や同じ画像を見ながら指導を受けることができます。 |
外来診療 | 初診患者の予診 外来担当医とのマンツーマン指導による診察 |
病棟診療 | 主治医の指導の下、消化器疾患中心に共同受け持ち制 |
夜間二次救急当番 | 当直医の指導の下、副直医として診療に加わります |
人間ドッグ | 問診 腹部触診 聴打診 |
その他 | 初期研修医の指導 消化器内視鏡学会関東地方会への発表と演題論文の作成 |
2年次 | |
検査 |
上部消化管内視鏡 約300例 下部消化管内視鏡 約100例 胃透視、注腸 約100例 腹部超音波 約200例 EVL、PTCD、肝生検などを指導医のもとに行う 消化管止血術、ERCP、EIS、RFA、腹部血管造影の補助 |
外来診療 | 内科外来診察を週に2回担当 ウィルス性肝炎に対するインターフェロン治療 |
病棟診療 | 主治医として診療 |
人間ドック | 肛門診 乳房触診 |
夜間二次救急当番 | 週に1回担当医として夜間救急を担当します |
その他 | 後輩後期研修医の指導 消化器系化学療法の習得 消化器病学会地方会への発表と演題論文の作成 |
3年次 | |
検査 |
上部下部内視鏡検査を継続して行い経験をふやす 消化管透視、腹部超音波を継続して行い経験をふやす 大腸・胃ポリペクトミー、EMR、消化管止血術、ERCP 消化管拡張術、PEGEISなどの内視鏡的処置 腹部血管造影、RFA 【指導医のもと行う】 ERBD、EST、胆管ステント術、食道ステント術の補助 |
外来診療 | 内科外来あるいは総合的な診療科外来を週2回担当 |
病棟診療 | チーフレジデントとして病棟業務を統括 |
その他 | 症例検討会、カンファレンス、学会活動の立案実行 |
現在当院で施行していないESD EUS 小腸内視鏡などについては3年次に埼玉医科大学、埼玉医科大学国際医療センターでの研修を予定しています。 消化器内視鏡学会専門医、消化器病学会専門医、肝臓専門医の申請には申請時において日本内科学会認定または日本外科学会専門医のいずれかの資格を有することが必要です。
カンファレンスなど
毎週土曜日午後1時から スタッフ合同カンファレンス
週間スケジュール(例)
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
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午前 | 8:00 ドクターミーティング 上部内視鏡 |
上部内視鏡 | 病棟 | 上部内視鏡 | 透視 | 外来 |
午後 | 下部内視鏡 | 腹部エコー | 胆道系検査 | 下部内視鏡 | 腹部血管造影 RFA |
13:00 合同カンファレンス 病棟 |
付記
- 外科研修と並行して日本消化器内視鏡学会の専門医取得のための実績を習得できます
- 当院に必要と認められた学会参加等は病院として奨励、援助をします。学会発表を行った場合は費用の全額を病院負担します。
- 学会費については、同様に必要と認められた学会の内、原則2学会までの費用を病院で援助します
- 院内の各種委員会およびチーム医療に医師として参加して頂きます。(NST、感染委員会、褥瘡委員会、緩和ケア、化学療法等)
- 院内勉強会に参加あるいはスタッフへの指導講演を行って頂きます。
- 週に1回開かれるドクターミーティングおよびスタッフ合同カンファレンスへは必ず参加して頂きます。
- 研修医の給与、諸手当等は、当院規定により支給します。待遇は研修病院の平均水準を下回ることはありません。医師宿舎も整備しています。住宅手当もあります。詳しくは当院総務課にお尋ね下さい。
- 後期研修を終了後に常勤スタッフとして当院に勤務することを期待いたします
- 当院では常勤スタッフとしての内科、外科系医師を募集しています。初期研修を終了し、一定期間を経過した医師で、当院の趣旨に賛同され、勤務希望、あるいは当院で専門資格取得希望の先生方も、是非ともご連絡下さい。キャリア、実績、資格により優遇いたします
- 出産や子育てを両立したい女性医師、子育て等でブランクがあり、現場への復帰に不安を抱いている医師も大歓迎し、十分な支援をいたします
詳細は当院総務課まで、遠慮なくお尋ね下さい。(常勤医師募集>>)